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第25回 名城大学電気会 新春懇談会

dairi 日時 令和2年1月25日(土) 15時00分~18時00分
場所 ホテル名古屋ガーデンパレス
内容第一部 パネルディスカッション 3F 錦の間 15:00~15:50
テーマ:「人工知能とロボットによる未来と課題」
第二部 懇親パーティー 2F 翼の間 16:00~18:00
式次第
一、開会の辞
一、名城大学 学歌斉唱
一、電気会会長挨拶
一、電気電子工学科長挨拶
一、理工学部長挨拶(ご都合により欠席)
一、校友会会長代理挨拶
一、乾杯 理工同窓会会長
歓談
一、名城節斉唱
一、閉会の辞
参加者 ・一般 39名(電気会役員含む)
・来賓 12名
・教員 11名(OB教員2名含む)
・大学院生 12名
・学部生 17名
計91名

新春懇談会は、今年度で第25回を迎えることができました。実に4半世紀であります。そして、令和になって初の会でもあります。役員一同、これまでご尽力をいただきました諸先輩方に改めまして敬意を表しますとともに、新たな時代の幕開けに身の引き締まる思いをしているところです。

今年度の参加者は、昨年度より増え91名でした。そして、学生の参加者も昨年度より増え29名でした。このような会は、参加者が増えるほど価値が高まります。皆様のご協力により、毎年参加者を増やしていきたいと考えています。

第一部では、昨年度に引き続き、パネルディスカッションを行ないました。テーマは「人工知能(AI)とロボットによる未来と課題」です。コーディネーターは、電気会会長の伊藤、パネラーとして、この分野の専門家である、電気電子工学科の堀田先生と田崎先生にお願いいたしました。堀田先生は、ディープラーニングによる画像処理に関する研究をされており、この分野の世界的な研究者が集まるメリーランド大学の研究チームで学ばれた先生です。そして、田崎先生は、㈱東芝でロボットや自動運転の研究をされた後、2018年度に名城大学に着任され、その年にロボットの世界大会に出場されて総合優勝しています。いずれの先生もこの分野で大変活躍されている先生です。

はじめに、両先生から、話題提供として10分程度のご講演をいただきました。堀田先生からは、AIにおけるキー技術であるディープラーニングの基本的な説明や画像処理への応用例のご説明をいただき、田崎先生からは、AIを搭載したロボットの応用例と今後の人間との関わりについて、わかり易くご説明をいただきました。

その後、学生や若手参加者を中心にディスカッションを行いました。以下に、Q&Aの一部をご紹介します。

Q:AIは何が得意で何が不得意なのか?
A:過去のデータに基づく将来予測は得意だが、過去に例のない状況での予測は困難。
つまり、創造的な答えを出すのは現状のAIには困難。
Q:どんな職業が今後なくなる可能性が高い?
A:過去のデータに基づいて判断する職業。例えば医者や弁護士など。また、ロボットに代替される単純作業。逆に、工学系の学生が目指している研究者、技術者などの創造性を必要とする職業は無くなる可能性は小さい。
Q:一般家庭にロボットが普及するのはいつ頃?
A:すでに、AIが組み込まれた製品は市販されている。ロボットが当たり前に家庭に導入されるのはもう少し時間がかかりそう。
Q:AIを普及させるために、何かの方策は採られているのか?
A:AIの仕組み(ソフト)は、現在、誰でも使用できように公開されている。このため、急速に開発・応用が進んでいる。
Q:スポーツ観戦が好きなのだが、スポーツの分野にはどのような形でAIが導入されるのか?
A:例えば野球で言えば、バッターの過去の実績をAIで分析してピッチャーの配球が決定されるなど、今後は、各チームでAI同士の戦いになる可能性がある。
Q:AIは、本当に良いものなのか?
A:AIにも課題はある。例えば、独裁国家はビッグデータを容易に集めることができるので、今後、力を持つことになるかもしれない。そして、これが戦争に使われることも懸念される。既に、AIを搭載したドローンが紛争に使用されている。また、AI技術を持つ企業と持たない企業の経済的格差が拡大し、社会は貧富の差が拡大する可能性もある。さらに将来は、AIが意思を持ち、人間の能力を超え、人間が支配される、などと予測する研究者もいる。このように、AIには負の側面もある。

今回、AI・ロボットについて、多面的に議論し、理解を深めることができたと思います。来年度も興味深いテーマで、ディスカッションしたいと考えています。

懇親パーティーでは、今年も、名城大学出身の津軽三味線奏者杉山大祐様の情熱的な演奏で飾っていただきました。杉山様は10歳から津軽三味線を習い始め、現在はプロとしてご活躍されています。津軽三味線の全国大会では2度の優勝を果たされており、海外での演奏経験もあります。

続いて電気会会長、電気電子工学科長、校友会副会長から挨拶を賜り、その後、理工同窓会会長より盛大に乾杯のご発声を頂きました。

今年度は、学生が人脈を広げることを後押しするため、学生用の名刺を用意しました。そして、10名以上と名刺交換した学生に、図書券を進呈するゲームを実施しました。これは想定以上に良い効果がありました。学生は素直に名刺交換を積極的に行い、会話が弾み、会場は大変和やかな雰囲気になりました。

歓談の途中では、理工学部後援会会長代理、OBを含む電気電子工学科教員、各科同窓会役員の皆様からご挨拶を頂き、再び杉山様の演奏がありました。今年度はキーボード奏者との共演であり、大迫力の演奏でした。そして、その後は今年も知多のご当地アイドルグループ「知多娘」のパフォーマンスがありました。学生も大いに盛り上がり、知多娘と一緒に歌って踊りました。

後半は、電気会岩室顧問、機械会森澤様の音頭により名城大学の応援歌を全員で斉唱しました。そして電気会副会長の小林が中締めを行なった後、全員で記念撮影を行ないました。

今年も、大変充実した楽しい新春懇談会になったと思います。来年もできる限り多くのご参加をいただきたいと思いますので、皆様のご協力をお願い申し上げます。

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